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    『バートン・フィンク』

     主人公はニューヨークでは名の知れた劇作家。その才能を認められてハリウッドへ呼ばれる。しかしそこで命じられたのは、「B級レスリング映画」の脚本だった。理想を捨てるよう迫られた主人公は、脚本執筆が困難となってしまう。そして…

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    『詩人の血』

     『詩人の血』はフランスの詩人、ジャン・コクトーが最初に撮った映画である。制作されたのは1930年というから80年以上も前だ。もちろん現代の映画からすれば、映像はモノクロで画質も荒い。しかし内容は素晴らしい。詩人の言葉を…

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    『ミラーズ・クロッシング』

     禁酒法時代のマフィアの抗争を描いた、コーエン兄弟初期の傑作。 対立するアイルランド系マフィアとイタリア系マフィア。その間を飄々と渡り歩く主人公トム。そのクールさこそがこの映画の売りである。 時代を意識した世界観、特に美…

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    『エレメント・オブ・クライム』

     犯罪捜査のため、カイロからヨーロッパへと赴いたフィッシャー。彼は、警察学校の恩師オズボーンが記した「犯罪の原理」の方法をもとに捜査を始める。その捜査方法とは、犯罪者の心理状態に同化するという危険な手法であった。 全編セ…

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    『パードレ・パドローネ』

     厳格な父の圧政によって抑圧状態にあった少年。かれは小学校から連れ出され羊飼いにさせられる。文盲のまま育った主人公は、やがて徴兵によって父親から解放される。そして言葉をむさぼるように覚えて行くのであった。 これはイタリア…

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    『ライフ イズ ベースボール』

     劇作家である主人公が勝負をかけた舞台。その初日に”皆殺しの天使”と呼ばれる批評家がやってくる。 しかもその日は、崇拝するレッドソックスのワールドチャンピオンがかかった日。彼は舞台の初日から逃避するように、バ…

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    『遊星からの物体X』

     宇宙から飛来した謎の物体X。それは他の生物に接触し、姿をそっくりに変えることができる。 そんな物体Xと遭遇した南極観測隊は、仲間が物体Xではないかという疑心暗鬼の中、過酷な戦いを迫られる。 「見た目は本物であっても、中…

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    『デューン/砂の惑星』

     フランク・ハーバートの傑作小説の映画化。一般にリンチの大失敗作といわれている映画だが、はたしてそうであろうか。もちろん最終編集権のなかったリンチにとっては悔しい出来だとおもう。しかしフィルムをどう切り取り、どう並べたと…

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    『スリーピー・ホロウ』

     ティム・バートン作中で最も美しい映画。このような、アンドリュー・ワイエスの水彩画のごとき世界観は二度と作れまい。「首なしの騎士」という迷信めいた主題を、主人公が“科学の目” で追っていくあたりの面白さ。リアリズムで迫り…

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    『ドラゴン・タトゥーの女』

     この映画の主人公はジャーナリストである。そして物語も彼を軸として、謎の失踪事件を追うかたちで展開していく。しかしタイトルが示すように、内容がどうであれこの映画は“ ドラゴン・タトゥーの女 ”なのである。その圧倒的な“ …