
「諦める」とは諦めていない状態を放棄すること。たとえば希望や求めるものを諦める。理想状態や健全な状態を手放す。これらの根底にあるのは「挑む力」や「押し返す力」の喪失です。つまり「諦める」とは「内発的な力」を失うこと。もっと単純化すると「心の力」を失うこと。ゆえに「根本的な諦め」は「心身の喪失」と「理想や夢の喪失」という二重の深刻な状態を意味します。よって「根本的な諦め」だけは阻止しなければなりません。
よく「諦めが悪い」と言うことがあります。これは不自然な拘りによって本人が長期的にマイナスになるような「諦め切れなさ」です。たとえば過去の受け入れができない、不可能な目標を追い続ける、自分の非を認めない、などということが「諦めの悪さ」です。これとは逆に死守しなければ、長期的にその人をピンチに追い込むことになる事柄に関しては、決して諦めてはならない。たとえ目標へ到達しなくとも、諦めてはならない。
そういったものを「諦めない」ことは、時に苦労や問題を発生させることもあります。しかし「根本的な諦め」によって発生する「枯れ果てた世界」に生き続けることに比べれば、大した苦労ではなりません。「枯れ果てた世界」に生きることになると、自己正当化のために諦めない人を攻撃し、価値をおとしめ、仲間を増やそうとします。そうなるまえにギリギリのところで踏ん張り、逆噴射をかけ、小さくなった目標を再び追いかける。到達するかは問題ではありません。向かい風に逆らって進むとき、どんな人であれ必ず内側からエネルギーが発生する。それこそが目的なのです!
AUTOPOIESIS 275/ illustration and text by : Yasunori Koga
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