
あのひとは才能があるよね! そんなことを言う時があります。目の前にその人の結果がありその才能を認識して出たことばです。つまり「既知の才能」。これに対してまだ結果として出てはいないが、その人が潜在的に持っている才能というものがあります。ポテンシャルということばで示されるものです。これは「未知の才能」(潜在的な才能)です。この二つの才能はあるものによって繋がっている。「潜在的な才能」が「物理的な世界」(結果)として現れる道筋と、その道筋を流れていくものがある。
その流れていくものは「才能のエネルギー」(心的エネルギー)です。よってこのエネルギーを抑えつけず、エネルギーの「自然な求め」に従い噴出させるための「条件」を整える必要がある。その条件は4つ。「環境」「人との出会い」「タイミング」「開かれた心」です。「環境」はポテンシャルを抑圧しない環境です。「人との出会い」は自分の才能を認知(発見)する他者(才能が世界に通用することを示してくれる人)からの影響。そして「タイミング」は適切な時(ここぞという時)に適切にエネルギーを使うこと。最後は、必要な知識や技術、偶然の要素や出会いなどを素直に受け入れる「開かれた心」です。
ここにもう一つ、「自分の弱点」を正しく認識し受け入れるという重要な心的作業があります。自己の弱点を受け入れず拒んでいては、自己否定になるし長所は伸びません。長所と短所は表裏一体だからです。たとえば『サイレントウィッチ』(ライトノベル・アニメ)の主人公モニカは過度の対人恐怖症で人と話せない。その裏返しとして誰もできない「無詠唱魔術」を獲得する。無理して喋ることを諦め、受け入れたときに「新しいコミュニケーション」が獲得される。潜在的な才能は誰の中にもある未来可能性です。そのポテンシャルを阻害しない「環境」「出会い」「開かれた心」が世界への道筋をつくりだす。そして「自分の弱点」を受け入れ立ち上がった瞬間、心的エネルギーは世界へと流れ出し潜在的な才能は開花していくのです!
AUTOPOIESIS 277/ illustration and text by : Yasunori Koga
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