『未来世紀ブラジル』

古賀ヤスノリ イラスト

 閉鎖した管理社会に生きる主人公。彼は夢で見た女性を現実に目撃し、取り憑かれたように追いかけます。惰性化した日常にいつか現れるであろう姫君や白馬の王子。このような期待はいささか都合が良すぎるようです。むしろ「変化なき日常」を正当化するために作り出される妄想(大義名分)ではないでしょうか。すべての人間が管理された「未来世紀ブラジル」では、ユートピアへの逃避だけか、個人に許された自由なのです。
 

AUTOPOIESIS 0020./ illustration and text by : Yasunori Koga
古賀ヤスノリのHP→『isonomia』
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『真夜中の森』

古賀ヤスノリ イラスト

 夜の森では夜行性の動物が活動しています。陽光に照らされた昼間の動物とは違い、姿は見えません。しかし彼らは確実に存在し、太陽が眠ったときから活動を開始します。それらの痕跡は、朝になってやっと明るみにでる。人間の無意識も夜行性の動物のようなもの。意識している間は存在しないと(本人からも)思われています。しかし意識の監視がなくなると活動を開始します。後にその痕跡を発見しても、まさか自分がやったとは思えません。しかし無意識のない人などいないことを考えると、やはり気づかずにいろいろとやっていることは間違いないでしょう。
 
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『ネペンテス』

古賀ヤスノリ イラスト

 ウツボカズラ。学名はネペンテス。蔓性の植物で、葉先から蔓が伸びその先が大きな壺になる。いわゆる食虫植物です。彼らはやせて栄養が期待できない土地に生息しているため、虫を捕獲して栄養を補っています。肥沃な土地を求めて動こうとはせず、自らを罠として生きることを選んだ。一見グロテスですが、育ててみるとなかなか可愛い植物です。
 

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『コラージュの効用』

古賀ヤスノリ コラージュ

気が向けばコラージュをします。もう10年以上続けています。一つの作品を作るというのではなく、遊びのような感覚で作業を進めていきます。もともと雑誌など誰かが完成させたものを切り裂くのですから、決まりからの解放という感じもします。よって真面目すぎたり、失敗を恐れて本番へ進めない時など、気持ちを解きほぐす時にも役に立ちます。そもそもコラージュに決まりなどないのですから。普段の生活だって本当はそうかもしれませんね。
 
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『ネコのはなし』

古賀ヤスノリ イラスト むかし飼っていたネコは、知らない人が来るとすぐに怒っていた。気に入らないのか不安なのか理由はよくわからない。怒ったって仕方がないのに怒る。怒らないネコもいるので、それが個性というものであったか。おとなしくとも無反応なら、個性としては記憶に残りにくいかもしれない。やはり何かしらの「個性の表現」があって初めて人の記憶に残る。これはネコだけの話ではないなとおもう。
 

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